100年に一人の天才と言われる加山又造が
自身の人生物語の主人公になったストーリー。
そして加山の人生物語の中でうまれた作品とは。
100年に一人の天才と言われる加山又造が
自身の人生物語の主人公になったストーリー。
そして加山の人生物語の中でうまれた作品とは。
なぜその仕事をしているのですか?
何をするために生まれてきたのですか?
そんな素朴な問いかけから、
本当の人生は始まるのかも知れません。
いまここから
「マタツクル 又、造る」
これからはあなたが人生の転機を迎える番です。
日本を代表する日本画家 加山又造は生涯で多くの作品を残しました。「春秋波濤」「千羽鶴」「おぼろ」「墨龍」「裸婦」など、実に多種多様な作品に挑戦し「日本のピカソ」と評する人もいます。しかし、そんな加山又造にもコンプレックスや挫折があったことを知っている人は 多くはありません。
背が低く小柄な体格のことを気にしていた加山は、その反動からか、大きな絵を書くことに強い憧れを抱きました。絵を描く事が加山自身でありアイデンティティーである中、 絵描きとして生きていくことが叶わない様な困難が目の前に現れます。
加山又造が悩んだ時に描く絵があります。それは”上野のカラス” 加山の自画像と言われます。盲目で首が取れそうな悲しい姿ですが足が太いのが特徴です。このカラスに加山は自分の何を重ね合わせたのでしょうか。このカラスの絵をきっかけに加山は精力的に絵を描き続けます。内向的な絵から外に向かった大局観のある作品を生み出し続けます。
加山又造はカラスの自画像を転機として、自身の人生物語の主人公になっていきます。
アートは敷居が高いと思っている人の楽しみ方を少し変えたい。アートは最高のコミュニケーションツールになるはずである。そんな想いから、今回のアート展の構想が始まりました。
絵という“モノ”をただ鑑賞するのではなく、加山又造の人生や作品の背景にある物語を知り、皆さん自身と共通の“コト”を感じてもらいたい。そして、その視点を通して作品を鑑賞することで今までと違うアートの楽しみ方に触れてもらいたい。
このアート展を通して自分の世界観と共感する作品に出会ったら、親しい友人に、そして家族に伝えてみて欲しいと思います。
アートを通じて一番親しい人ともっと繋がれる
加山又造 日本画家(物故)
1927年(昭和2年)0歳
9月24日、京都市上京区に生まれる。父は西陣の染色図案化、祖父は四條・円山派の絵師であった。
幼少期から父の仕事を見て育ち、この頃から絵の才覚に秀でるものがあった。
1944年(昭和19年)17歳
京都市立美術工芸学校(現・京都市立銅駝美術工芸高校)絵画科を終了。
東京美術学校(現・東京藝術大学)に進む
1949年(昭和24年)22歳
東京美術学校日本画科を卒業。
山本丘人に師事。
1950年(昭和25年)23歳
第2回春季創造展に「動物園」「自画像」が初入選し、研究会賞を受賞する。
1951年(昭和26年)24歳
創造美術と新制作派協会が合同して発足した「新制作協会」の協友に推挙される。
1955年(昭和30年)28歳
銀座の養清堂画廊で、初個展を開催。
1958年(昭和33年)31歳
第2回グッゲンハイム賞国際美術展に出品。同年から、截金など絵画の古典技法の習得に努める。
1959年(昭和34年)32歳
石本正、横山操と共に「轟会」を発足させる。
1961年(昭和36年)34歳
ニューヨークのジャネット・ネスラー画廊で個展を開催。
1965年(昭和40年)38歳
琳派風の装飾屏風の制作を開始。次いで水墨画、裸婦の作品を発表。
1966年(昭和41年)39歳
多摩美術大学日本画科教授に就任する(~1973/1977~1988)
1973年(昭和48年)46歳
新潮文芸振興会から、第5回日本芸術大賞が贈られる。
1978年(昭和53年)51歳
東京国立近代美術館から依頼された壁画「雪・月・花」が完成。
1980年(昭和55年)53歳
「月光波濤」で第30回芸術選奨文部大臣賞受賞。
1984年(昭和59年)57歳
山梨・日蓮宗大本山、身延山久遠寺大本堂天井画「墨龍」が完成。
1988年(昭和63年)61歳
東京藝術大学美術学部教授に就任。
1990年(平成2年)63歳
パリ、ギャルリー・ド・フランコニーにおいて、「加山又造展」が開催される。
1993年(平成5年)66歳
北京・中国美術館、上海・上海美術館において、「日本加山又造美術作品精選展」が開催される。
1995年(平成7年)68歳
東京藝術大学美術学部日本画科教授を退官し、名誉教授に。
1996年(平成8年)69歳
大英博物館・日本ギャラリーで「加山又造展」が開催される。
1997年(平成8年)69歳
京都・天龍寺法堂天井画「雲龍図」が完成。同年、受賞文化功労者として顕彰される。
2003年(平成15年)76歳
文化勲章を受章する。
2004年(平成16年)
4月6日、東京都内にて逝去。
EBiS303 イベントホール
住所
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-8
アクセス
JR恵比寿駅東口から徒歩約3分(約250m)
地下鉄日比谷線恵比寿駅1番出口から徒歩4分
開催期間
2018年4月11日(水)- 5月5日(土・祝)
開館時間
11:00 – 20:00
入館は閉館30分前まで
4月11日(水)は13時開館
4月16日(月)は16時閉館(企業家賞授賞式)
4月17日(火)は17時閉館
開催期間中無休